昆虫学者ファーブル雑記帳

フランスの昆虫学者ファーブルに関する話題を書いていきたいと思ってます。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ポールの写真

もうしばらく前になるが、やはり海外のサイト経由で書籍を購入していた時に、 あるフランス人の方と知り合いになった。 そのサイトで何を買ったか忘れてしまったのだが、たぶんファーブルの古い教科書 など購入したのかもしれない。わざわざ日本から何冊も頼…

パスツールー狂犬病ワクチン

パスツールの業績を挙げればきりがないが、人類に貢献した点で最も目を引くのは 狂犬病ワクチンの開発だ。 狂犬病は発病している動物に咬まれることにより、唾液に含まれるウイルスが侵入 する。咬まれた場所、数、深さなどによって発病までの潜伏期間は大き…

パスツールーラボレムス!

ラボレムス (Laboremus) というラテン語をファーブルが気に入っていたことは 述べた。(記事:ラボレムス-Laboremus 参照) 古代ローマ皇帝が兵士に与えた合言葉であり、昆虫記第10巻にもファーブルが 自身を叱咤する言葉として記載している。 ファーブルは…

パスツールの訪問

フランスの生化学者、細菌学者のパスツールは1865年にファーブルを訪問している。 ファーブルがアヴィニョンでアカネの研究に明け暮れていた頃だ。 わざわざ自宅まで訪ねたのは、当時フランスを悩ませていた蚕の病気について 解決方法の研究を恩師デュマから…

昆虫学的回想録ーSouvenirs Entomologiques

ブログを読んで下さっている方からコメントを頂戴した。 仕事で疲れ果て、それでも好きなファーブルのことを深夜に調べながら 何とか掲載している者にとっては有り難いことである。 ファーブルとは比べようもないが、一人で何かをやり続けるというのは 最も…

ラボレムスーLaboremus

ファーブルはラボレムス-Laboremus というラテン語を好んだ。 歴代の邦訳は以下の通りである。 働け(昆蟲記 叢文閣、ファーブル昆虫記 河出書房) 努めよや(ファブル昆蟲記 アルス) 我ら働かんかな(ファーブル昆虫記 岩波書店) さあ働こう(完訳ファー…

ファーブルの疑問ーヨブの苦難

以前「ファーブルの疑問ーセネカの答え」というブログを書いた。 ファーブルの疑問は、神がこの世を創造したのなら、悪の存在や食物連鎖の 問題を含め、なぜこんな不完全なシステムを創り上げたのかというものだ。 それに対してセネカの「摂理について」とい…

キノコの水彩画ークロハリタケ属

ブログを書き始めて一年が過ぎた。 月に数回更新するだけなのだが簡単ではなく、頭の中はいつもファーブルに関する 話題について考えている。読んで下さる方のためでもあるが、自分の考え方が まとまりやすいのでブログを書いている意味はあるようだ。 まだ…