昆虫学者ファーブル雑記帳

フランスの昆虫学者ファーブルに関する話題を書いていきたいと思ってます。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

レオン・デュフール

ツチスガリが幼虫の餌としてゾウムシを腐らせずに保存する 秘密をファーブルが解き明かしたのは、デュフールの論文が ヒントになっている。 昆虫記第1巻に出てくるのでぜひ読んでいただきたい。 デュフールの名をネットで検索するとすぐ肖像は出てくる。 白…

閑話 ( 1 ) ーファーブル家の犬

写真はセリニャンのファーブル邸である。 年代が不明なのが残念なのだが乾板でなく セルロイドフィルムを使っているので 1889年以降ということになる。 下方に白っぽい犬が寝そべっている。 中型からやや大きめの犬に見える。 尻尾は太く鼻と足は短めで垂れ…

コルシカ島のファーブルー レヌッチへの手紙(続)

親愛なるレヌッチ あなたが勇敢な探検家レヴィとともに用意してくれた荷物を受け取った時、 私は前代未聞の高熱にうなされベッドに寝たきりでした。 私はあのツグミの腿肉さえ食べられなかったのです。 ハーブティー以外何も他にとることなくほぼ2週間を過ご…

コルシカ島のファーブルー レヌッチへの手紙

ファーブルは身体の丈夫な人だった。 その彼が晩年を除いて生涯に2度倒れている。 最初がコルシカ時代のマラリア感染。 2度目が息子ジュールを失った時の重症肺炎。 マラリアについては本土で休養し驚異的な回復を示し 島に戻るが結局アヴィニョンの高校へ転…

コルシカ島のファーブル

ファーブルは1849年25歳の時、コルシカ島のアジャクシオに物理の教師として 赴任した。コルシカ島でのファーブルの逸話としてモカン=タンドン教授から カタツムリの解剖の手ほどきを受け、その後のファーブルの方向性が決まった という話は有名だ。 しかし…

ファーブルの原稿を求めてーオークション

インターネットがやっと普及してきた頃に、これなら海外の 古書や資料も入手できるのではないかと思い立った。 思い立ったが海外となると少々勇気がいる。 どうやってやり取りすれば良いのか? 支払いはどうするのか? もし店主から電話なんぞ来てしまったら…

ファーブルの原稿を求めて

ファーブルの原稿に遭遇しなければ、もう少し楽な生活が出来たかもしれない。 少なくともずっと1台の国産車で我慢することにはならなかったはずだ。 数年前にそのボロ車がついにプスッと音をたて突然道の真ん中で エンジンを止めた時にはファーブル先生のお…

ファーブルあるある

日本でファーブルを知ってますか?と聞かれれば、 ほとんどの人が知ってると答えるのではないでしょうか。 逆にフランスで聞いてみると昆虫学者ファーブルのことだと すぐ理解できる人はほとんど居ないという…よく言われる話です。 日本ではファーブル=昆虫…

ファーブル昆虫記との出会い

はじめまして! 以前からブログを開設したいと思っていましたが なかなか腰が上がらず今日に至りました。 昆虫記に初めて遭遇したのは小学校の図書館です。 よくある話ですがフンコロガシの写真に目がくぎ付けになりました。 たぶん河出書房から出版されてい…