昆虫学者ファーブル雑記帳

フランスの昆虫学者ファーブルに関する話題を書いていきたいと思ってます。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョン・スチュアート・ミル

ファーブルとの関わりの中で考えると最も有名な人物かもしれない。 哲学者、思想家、経済学者、東インド会社勤務、大学学長…肩書はいくらでもある。 静養を兼ねて1858年に南仏に来たがアヴィニョンで最愛の妻を亡くした。 妻ハリエット・テイラーはミルが抑…

ロベルティ農場

ファーブル一家が世話になったのがロベルティ農場なので 触れておかなくてはならない。 ヴォクリューズ伝記辞典という大部の書籍がある。 これはヴォクリューズと関連する名士を集め紹介しているが、 最もページを割いているのがトーマ・フレール商会である…

ファーブルの目論見

ファーブルは安月給におさらばして大学教授へのステップとして まず金銭的に困らない状態を目指した。 1860年にはアカネ染料の製造に関する特許を取得している。 さすが理系の先生だ。 ファーブルはきっとこの時アカネ工業化の成功を夢見たことだろう。 前記…

弟フレデリックの仕事

ヴォークリューズ県年鑑を見ていると1861年頃から 弟フレデリック・ファーブルの名前が見られる。 既に小学校の校長は辞していたようで、1865年版には ヴォクリューズ・ドック( 港湾倉庫)の理事に名を連ねている。 ローヌ川は近いが海は無いのでドックは単…

アヴィニョンの住所

ファーブルがアヴィニョン在住の頃の資料を探したことがある。 とにかくファーブルの名前を見つけると、 何か新しい発見をしたような気分になれるので、 ひたすら資料を探しページをめくっていた。 その中に毎年発行されていたヴォクリューズ県年鑑という書…