昆虫学者ファーブル雑記帳

フランスの昆虫学者ファーブルに関する話題を書いていきたいと思ってます。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「種の起原」への反発ーアラメジガバチ

1879年初版の昆虫記から3年後に第二巻になる新昆虫記が刊行された。 新昆虫記には亡き愛息ジュールへのファーブルの献辞が添えられている。 またこの年の4月に既にダーウィンは逝去しているが、ダーウィンからの書簡に書かれ た要請に応える形で、昆虫記第一…

閑話(8)ー大杉栄の献呈本

大杉栄はファーブルに興味を持ち、昆虫記という題をつけ翻訳した。 小生のようなファーブルマニアとしては、もちろん大杉の資料にも興味を持って いるが、なかなか市場に出ることがないのが残念である。 当時は書簡にしても保管して見つかることでもあれば、…

「種の起原」への反発ークロトガリアナバチ

前回ブログで触れたが、「種の起原」にファーブルの名前が引用されている部分で、 タキテス・ニグラ(クロトガリアナバチ)についてダーウィンは以下のように言及 している。 ”他のアナバチの巣に寄生するというこの虫の習性が、この種にとって有利であり、 …