昆虫学者ファーブル雑記帳

フランスの昆虫学者ファーブルに関する話題を書いていきたいと思ってます。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ファーブル植物記

まだアヴィニョンを追われる前の1867年にファーブルはファーブル植物記、 原題「薪の話」を出版した。アシェット社やドラグラーヴ社からでなく ガルニエフレール社からの出版だ。この出版社の書籍はサイズが大きくて ページ数も多く挿絵がよく使われている。…

愛読書ラブレー

時間が取れたので神田の古書まつりに行ってきた。 歩道にも店が出ていて老若男女、怪しそうな古書好きっぽい人など たくさん見かけた。やはり本は良いなとあらためて感じる。 素晴らしい内容なのに絶版のままで埋もれているという本はたくさんある。 せっか…

ファーブルの最初の教科書(続)

「農業化学基本講義」では、 空気、炭酸、植物の呼吸、水、土壌、肥料、燐、腐食土、石灰と泥灰、水引き、 排水、輪作など25章に及ぶ話題が化学的知識を交えてわかりやすく説明されている。 ただ個人的に最も興味を覚えたのは本の最後に加えられている「結論…

ファーブルの最初の教科書

アヴィニョン時代にファーブルは教科書を10数冊書いている。 全体では昆虫記を除くと71冊ほどになり、ファーブルの原稿で最もよく見かけるのが この教科書の一部だ。ファーブルの手を離れているはずなので編集者あたりからの 流出なのだろう。 資料を探すよ…