昆虫学者ファーブル雑記帳

フランスの昆虫学者ファーブルに関する話題を書いていきたいと思ってます。

墓の謎

ファーブルの格言ー De fimo ad excelsa 貴き高みへ

題に掲げた言葉はラテン語で、これを見てピンとくる人は、ほとんどいらっしゃら ないのでないかと思う。相当なファーブル通でも知ってる人は少ないはずで、なにせ 邦訳されていないのだから当然である。小生もたまたま、ルグロ博士の「ファーブル 伝」の原書…

ファーブルの墓の謎ーファーブルの格言

セネカの倫理書簡集全124通の中には、死や魂について興味深いことが何度も 書かれている。もちろんファーブルも読んでいたことだろう。 第82通より わたしたちは自分が知っているこの世界を良く知っている。しかしどのように 退去するのか。またその後行くと…

ファーブルの墓の謎ーセネカの墓碑銘

ファーブルの墓石側面にローマ帝国の哲学者セネカの言葉が刻まれている。 OVOS PERIISSE PVTAMVS PRAEMISSI SVNT (quos periisse putamus praemissi sunt) 我々が死んだと思っている人たちは、我々より先に遣わされているのだ。 (完訳ファーブル昆虫記10…

ファーブルの墓の謎ーDraped Urn

ファーブルの墓石で最も目立つのは十字架の代わりに上部に設置されている オブジェである(fabre tombe で画像検索してみて下さい)。 最初に見て思ったのは女性の頭部に似ていると感じた。 南仏はマリア信仰が残っている地域である。まだ何も考えてなかった…

ファーブルの墓の謎

ファーブルの墓石を最初に見た時の印象はやけに新しいなぁ…と思ったのを 憶えている。ファーブルが亡くなる時に建立したのだからそれほど古くはない のだが、それにしても壁面が白くてきれいである。管理が良かったのか、質の良い 石でも使用しているのだろ…

アルマスを訪ねた日本人

ファーブル好きとしては邦書の方にも興味を持っている。 大杉栄はもちろんだが椎名其二や安成二郎などにも興味があって、 常々探究はしているのだが資料の収集は容易でない。 先日、たまたま「科学者は斯く生きる」大橋祐之助著 恒星社版 昭和8年という 本を…