昆虫学者ファーブル雑記帳

フランスの昆虫学者ファーブルに関する話題を書いていきたいと思ってます。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

アルマスを訪ねた日本人ー山田吉彦

昆虫記第一巻を大杉栄が翻訳し紹介した功績は非常に大きかったが、昭和5年から 刊行が始まった岩波文庫版昆虫記の出版も日本での昆虫記普及に貢献したはずだ。 (やっかいな昆虫名の和訳は古川晴男博士が手伝うことで解消されている) この岩波文庫版ファー…

ファーブルの天才論

昆虫記第6巻3~4章にはファーブルの天才に対する考え方が書かれている。 天才というとその優秀な才能を持った人物のことを指している印象を受けるが、 ここでは主に生まれ持った特別な才能、天賦(てんぷ)の才を意味している。 ファーブルは自身の昆虫に対…

フランシス・ゴルトンー天才と遺伝

どんどんファーブルから離れているが仕方がない。ファーブルとダーウィンは切り 離せないのでもう少し続けたい。 フランシス・ゴルトン(人類学者・統計学者、イギリス人、ダーウィンの従弟、 生没1822~1911年でファーブルと同世代)について前回も触れたが…