昆虫学者ファーブル雑記帳

フランスの昆虫学者ファーブルに関する話題を書いていきたいと思ってます。

ルグロ博士

最初のファーブル伝

ルグロ博士の書いたファーブルの生涯、いわゆる ”ファーブル伝” は1913年が初版だ と前ブログまでで言及してきたが、実はこの三年前の1910年に最初のファーブル伝と 言えるものが同博士によって刊行されている。 題は " J.-H. Fabre naturaliste " (J.-H. …

ロマン・ロランの書簡ーファーブル伝

今年初めに入手できたファーブルの原稿があるが、いまだに届かない。輸出許可が下 りるのに時間がかかるので、根気よく待っていたがさっぱり連絡もない。 さすがにこちらから連絡してみたが、運送業者は別なので配送はそちらで手続きする ようにというメール…

ファーブルの格言ー De fimo ad excelsa 貴き高みへ

題に掲げた言葉はラテン語で、これを見てピンとくる人は、ほとんどいらっしゃら ないのでないかと思う。相当なファーブル通でも知ってる人は少ないはずで、なにせ 邦訳されていないのだから当然である。小生もたまたま、ルグロ博士の「ファーブル 伝」の原書…

ルグロ博士からボルドーヌへの書簡

ルグロ博士は外科医でありながら政治家でもあり、ファーブルの門下に入って1913年 には「ファーブル伝」を刊行している。また、ファーブルの終の棲家であるアルマス の保全に尽力したとされていて、ファーブルが後世に伝えられるにあたって、重要な 仕事をさ…