山田吉彦
昨年は新型肺炎に席巻され特別な年だった。今後、人類が生きていくかぎりこの厄災 のことは伝えられていくことになる。そして、今年もまたどうなっていくのか誰にも わからない。ワクチンが行きわたれば、今ほどの被害は減っていくだろうが安心は できない。…
前回ブログからの流れで、岩波文庫版ファーブル昆虫記について書いておきたい。 昆虫記原書10巻を20分冊に分けて訳しているが、出版の順はなぜかバラバラである。 昭和5年から分冊発行順に初版の刊行年は以下のとおり。 第10分冊 昭和 5年 2月、第 9分冊 昭…
昆虫記第一巻を大杉栄が翻訳し紹介した功績は非常に大きかったが、昭和5年から 刊行が始まった岩波文庫版昆虫記の出版も日本での昆虫記普及に貢献したはずだ。 (やっかいな昆虫名の和訳は古川晴男博士が手伝うことで解消されている) この岩波文庫版ファー…