昆虫学者ファーブル雑記帳

フランスの昆虫学者ファーブルに関する話題を書いていきたいと思ってます。

ラボレムス

ファーブルの格言ー De fimo ad excelsa 貴き高みへ

題に掲げた言葉はラテン語で、これを見てピンとくる人は、ほとんどいらっしゃら ないのでないかと思う。相当なファーブル通でも知ってる人は少ないはずで、なにせ 邦訳されていないのだから当然である。小生もたまたま、ルグロ博士の「ファーブル 伝」の原書…

パスツールーラボレムス!

ラボレムス (Laboremus) というラテン語をファーブルが気に入っていたことは 述べた。(記事:ラボレムス-Laboremus 参照) 古代ローマ皇帝が兵士に与えた合言葉であり、昆虫記第10巻にもファーブルが 自身を叱咤する言葉として記載している。 ファーブルは…

ラボレムスーLaboremus

ファーブルはラボレムス-Laboremus というラテン語を好んだ。 歴代の邦訳は以下の通りである。 働け(昆蟲記 叢文閣、ファーブル昆虫記 河出書房) 努めよや(ファブル昆蟲記 アルス) 我ら働かんかな(ファーブル昆虫記 岩波書店) さあ働こう(完訳ファー…

ファーブルの手

去年の秋にフランスのオークションに参加した。 ファーブルに関連する人物の書簡を幸い落札できたのだが、未だに届かない。 下手をすると半年くらい経過してしまいそうだ。 慣れてはいるが、どうやったらこんなに時間がかかるのだろうといつも思う。 ブログ…

ファーブルの嘆き

以前書いたブログ(閑話1)にあるように、ファーブル先生は犬を飼っていた。 勇敢なブル(ビュル)という犬で詩の題材にもしている。 ブル以外にも犬はいたようだが、拙宅にもミニチュアダックスのオスがいる。 今年で14歳になる高齢犬だ。年の割に元気だっ…