昆虫学者ファーブル雑記帳

フランスの昆虫学者ファーブルに関する話題を書いていきたいと思ってます。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

コルシカ島のファーブル:ルキアンへの書簡(続々)

コルシカ時代にファーブルからルキアンに宛てられた書簡は23通残っている。 ファーブルの動向を知るにはとても参考になるのでもう少し続ける。 「1850年10月13日、カルパントラからアヴィニョン宛て、17通目の書簡」 拝啓 カルパントラの数学教師エイセリッ…

コルシカ島のファーブル:ルキアンへの書簡(続)

引き続き、ファーブルのルキアン宛て書簡の中から内容を紹介していく。 すべての書簡を紹介出来れば一番良いのだが、特にファーブルの心情の表れている ものを抜粋した。残念ながらファーブルが受け取ったはずのルキアンからの書簡は残 っていないようだ。 …

コルシカ島のファーブル:ルキアンへの書簡

コルシカ島時代のファーブルの動向には非常に興味があるのだが、ルグロ博士の ファーブル伝を読んでもあまり詳細には書かれていない。学校や生徒たちのこと、 病気の事、もちろんコルシカの自然、貝類や植物の収集、そしてルキアンのことなど 若き日のファー…

エスプリ・ルキアンとは誰か

アヴィニョン生まれの植物学者エスプリ・ルキアン (Esprit Requien 1788~1851) という名前を知っている人は、ファーブルについての知識がかなりある方だと思う。 小生も昆虫記やファーブルの伝記など読むうちに、この変わった名前の人物を知った のだが、…